登山やトレッキングといったアウトドアシーンでは、多くの女性が気になる強い日差しを丸1日浴びることになるのはもちろんのこと、大量の汗をかいたり、風が強い場所があったり等、街の中とは違う場面がたくさんあります。
山では、木々が木陰を作っているようでもとても強い紫外線が降り注いでおり、標高1000mの場所であれば、その強さは平地に比べて10%も増すと言われています。上高地は標高が1500mありますので、紫外線への対策も特に気をつける必要があります。
紫外線は日焼けや肌荒れの原因になるとともに、体力を奪い疲労感を増加させます。もちろん日焼け止めを塗ることは大変効果的ですが、どうしても汗で流れてしまい効果を持続させるにはこまめな塗り直しが必要です。
そこで女性用登山ヘルメットを開発し販売する谷沢製作所|ravinaよりおすすめの登山・トレッキング用に適したレディース帽子の選び方をご紹介します!
主に夏場のUVカットがメインの目的の場合、紫外線をカットする効果の高い加工が施された布地を使った帽子の方が、より日焼け対策の効果を期待できます。繊維製品の紫外線のカット率は『紫外線遮蔽率××%(日本独自の表記)』や『UPF(オーストラリア/ニュージーランド規格)』という数値で表示されていて、UPFは50+が最高値となります。このような能力のある布地を使った製品は、製品のタグやパッケージにその表記がありますので、数値をチェックしてみましょう。
また、キャップよりハットの方がつばが広いので耳の周りや首なども日差しからカバーできますが、アウトドアではつばのサイズが大きすぎると周りが見えにくくなったり、背中に背負った荷物に当たって邪魔になることもあるため、自分なりに許容できるつばの長さを意識しておくと良いと思います。
上高地の美しい景色を見るためにたくさん歩いていると、季節問わず汗をかきます。この汗をなるべく早く乾かし、ムレを逃がすために、帽子でも通気性・速乾性は必須です。綿素材などの乾きにくい布地を使った帽子だと、暑いときにはムレて熱中症の危険が高まったり、寒い場合は汗がなかなか乾かずに冷えの原因になります。
ポリエステルなどの化学繊維で出来た“吸汗速乾素材”と謳われているもの、メッシュ加工になっているものなどがおススメです。
登山・アウトドア用の帽子の中には、レインハットと呼ばれる防水機能を謳ったものもあります。代表的なのはやはりゴアテックス素材を使ったものですが、防水機能のある帽子を選ぶかどうかは、雨の中で使うことを主な目的とするかどうか?が基準となります。
レインハットを晴れの日もかぶってしまえば良いのでは?という考えもありますが、防水の帽子は普通のものに比べて、どうしても通気性や速乾性が劣って快適度が下がります。
一方、防水と混同されがちなものとして撥水機能がありますが、こちらは布地やその糸にコーティング加工を行うことで、水を弾く(染み込みにくくする)ものです。ある程度の時間以上水に晒されるとだんだん濡れてきますので、こちらはレインハットとして使うことは出来ません。ただ、通気性などは普通の帽子とほとんど変わりませんし、撥水コーティングがされている場合は多少の泥なども弾くため、防汚効果も期待できます。
防水機能のある帽子を選ぶかどうかは目的の用途によりますが、雨の場合に頭を濡れないようにするだけであればレインウェアのフードをかぶることでも解決できます。
・風で飛ばないように、あご紐やストラップがついているもの(ハット、キャップの場合)
・使わないときは邪魔にならないようにザックなどに入れられるもの
・ サイズが調整できるもの
ぜひ帽子選びの参考にしていただき、ご自分にぴったりの帽子を見つけてください。
(引用と協力:株式会社谷沢製作所 ravinaより)