少し前に「日本一の紅葉と言われる涸沢の紅葉と奥上高地」と題して特集記事を掲載しましたが、河童橋を中心とする上高地園路内の紅葉はいつ頃からなのでしょうか?きっとサイトをご覧の方々も気になっているかと思います。
紅葉はその年の天候によって時期は若干変わりますが、例年は9月下旬頃から穂高連峰や周辺の山々の色づきが始まり、10月の中旬・下旬には河童橋を中心とする梓川の上流下流沿いも紅葉の見頃を迎えます。
さてさて、2019年の紅葉のピークはいつ頃になるでしょうか?…楽しみですね!
今年の紅葉については「新着情報」かみこうち通信、上高地公式Facebook、また各上高地内の施設ブログなどで詳しい情報が発信されますのでそちらを随時ご確認ください。今回は昨年2018年に撮影した写真を中心に上高地内の紅葉見所スポットをご紹介いたします。
Kamikochi Official Facebook
河童橋から6時間。明神〜徳沢〜横尾、そして標高2,300mの涸沢へ
澄んだ水に山々を映し出す大正池の湖畔からは、間近に聳え立つ色とりどりの紅葉に包まれた焼岳の姿が目に飛び込んできます。風情ある立ち枯れの木々と、日本百名山に名を連ねる美しい色彩の山は見るものを魅了します。
上高地のシンボルとも言える河童橋から下流へ、梓川沿いのカラマツ林は色づく周囲の山々を背景に眩いばかりの黄葉を楽しめます。
また、早ければ10月下旬頃には穂高連峰のピークは雪がかぶることもあり、青い空と雪化粧の山々、そしてカラマツの紅葉との鮮やかなコントラストも見ることができるかもしれません。
森のリゾートとして人気の小梨平キャンプ場は落ち葉が小道を埋め尽くし、木々の間から覗く穂高連峰や、中川に掛かる橋の一角は情緒ある秋の森を感じることができます。
四季折々の景色を楽しめる岳沢湿原もまた、上高地の紅葉の見所スポットの一つです。
サクラやチョウセンゴヨウなどの原生林の中の透き通った水辺はもちろん、明神池に向かう梓川沿いの散策路では所々でもみじの紅葉も見られます。
大正池と河童橋の中間にある田代橋・穂高橋は絶好の撮影スポット。橋上からウェストン園地越しに遠望する穂高連峰の紅葉は一見の価値があります。清らかな梓川の流れと色とりどりに染まる山々が見事なコントラストを描き出します。
ウェストン碑があるウェストン広場周辺の梓川沿いからは霞沢岳・六百山の連なりを一望できます。かつて上高地の風景を数多く描いた画家たちも愛したこの地から望む山々は、夕日が当たればさらに艶やかな色に浮かび上がることでしょう。
ウォルター・ウェストンが愛した田代池。
大正池から田代橋・穂高橋までつながる散策路の林もまた秋の色に染まります。途中、静寂に満ちた田代池・田代湿原は色鮮やかな箱庭のような光景が広がります。
穂髙神社奥宮の境内にある明神池は、毎年10月8日に御船神事として穂髙神社奥宮例大祭が行われます。丁度この時期から、黄金色に色づく針葉樹、山肌のダケカンバ、カラマツの黄葉が彩りを増し、秋本番を迎えます。
河童橋からおよそ徒歩2時間、上高地の奥座敷・徳沢は9月中旬頃から山肌の紅葉が始まり、10月になるとカラマツが眩いばかりの黄金色に染まります。
涸沢・穂高を目指すキャンパーの色とりどりのテントが立ち並び、高原の清々しい空気とゆっくりと流れる非日常の時間を満喫できます。