標高1,500mの上高地では、山地帯と亜高山帯それぞれに咲く花々を見ることができます。5月の中旬頃になると、上高地に春の訪れを告げるニリンソウが咲き始めます。特に明神から徳沢あたりの群生が見事で、ハルニレの木元には可憐な白い花がいたるところに咲き誇ります。群生の中には、まれに緑色のニリンソウが…。見つけられたら幸運が訪れるかもしれません!
この頃咲くエゾムラサキも上高地の代表的な花です。エンレイソウ・サンカヨウ・ヤマシャクヤク・ラショウモンカズラなどが続き、ベニバナイチヤクソウ・ゴゼンタチバナ・マイズルソウなどが咲く頃、上高地は初夏を迎えています。田代湿原ではレンゲツツジのオレンジ色が緑に映えます。
清流に咲くバイカモの花、クルマユリ・クガイソウ・トモエソウ・マルバダケブキ・ハンゴンソウ・ヤチトリカブトなどの花々が咲き、8月を過ぎると上高地は次第に秋に向かっていきます。
たくさんの種類の花が咲き誇る上高地。機会があれば季節ごとに訪れて、その時期その時期の花々を楽しんでみてはいかがでしょうか。
花を見る楽しみのほかに、花の写真を撮るという楽しみ方もあります。スマホで撮った写真をSNSに投稿して、感動を共有するなんてことも今や簡単にできますね…。
もし知らない花に出会ったら、花や葉のアップ写真をいろんな角度から撮り、植物図鑑やインターネットなどで調べてみましょう。
4月下旬~11月15日
(*期間中無休・冬期閉館)
8:00~17:00
無料