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上高地を楽しむ

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KEEPING SANCTUARY KAMIKOCHI

Kamikochi Partner Assenbling

KEEPING SANCTUARY KAMIKOCHIのイメージ

2023年9月6日、7日『上高地岳沢清掃登山』

上高地への理解を深め、共に美しい自然を守っていこうという初の企画「Kamikochi Partner Assembling」がこのほど開かれました。
これまで上高地の情報発信や多彩な企画に協賛を頂き、なによりも上高地の貴重な自然を共に守り歩むパートナー企業様が現在19社存在しています。

初めての機会となったこのパートナー企業の一堂に集まるイベントには、製造業、旅行業、出版業など、上高地に関連する幅広い業種からの8社16人が参加しました。
「Kamikochi Partner Assembling」の開催前には、環境省中部山岳国立公園管理事務所の松野壮太管理官が上高地について講演し、「地域全体で自然環境保全に取り組んでいるこの地域は他にはない。今後も協力し続けたい」と述べました。

環境省中部山岳国立公園管理事務所 松野壮太管理官

地球を感じる美しい場所

懇親会では、光学機器メーカー・ビクセンの新妻和重代表取締役社長が、「上高地は地球そのものを感じる美しい場所であり、パートナーとして協力していきたい」と挨拶しました。信州サーモンや岩魚、蜂の子入りのチーズなど、信州産の食材をたっぷりと使った料理が振る舞われ、参加者は美食を楽しみながら活発な会話を交わしました。

株式会社ビクセン 新妻和重代表取締役社長

翌日は、晴天に恵まれた登山日和となり、登山ガイドの八巻枝美さんの案内で、上高地から岳沢小屋までの往復ルートで清掃登山が行われました。河童橋から岳沢登山口までは平坦なコースでは、木々の間を吹く涼しい風、梓川の清らかな流れ、穂高の峰々の景色が楽しめました。長年上高地で過ごす旅館組合員からも「こんなにゆっくりと上高地を歩いたのは初めてです。ガイドの説明を聞きながら歩いてみると、改めてこの場所の素晴らしさを感じました」と感想が寄せられました。

清掃するつもりが…

岳沢登山口から本格的な登山が始まりました。今シーズンはコロナ禍前と同等の登山客が訪れており、参加者は鉄バサミとビニール袋を手に清掃に臨みましたが、ほとんどゴミが見当たりませんでした。60年にわたる「上高地を美しくする会」をはじめ、地域全体でゴミ問題や環境保全に取り組んできた成果が、風景のあちこちに現れています。参加者からは感嘆の声が上がり、不要になった鉄バサミはいつの間にかザックにしまわれました。
標高が上がるにつれて息が上がる参加者もいましたが、歩みは順調で、「登山中は頭がスッキリし、さまざまなアイデアが浮かびました」との声が聞かれました。終始和やかな雰囲気の中、初めて会った参加者同士も会話が途切れず、コロナ禍で失われた異業種交流の機会が上高地で得られて喜ばしいと笑顔で述べました。時折のぞく絶景に励まされ、無事に6時間の登山を達成しました。これからも、このような素晴らしいイベントが続くことを期待しています。

「Kamikochi Partner Assembling」を通して

ご参加いただいた企業の方々からのコメント。

「上高地のスポンサーであると同時に、サポーターとしての役割を果たしたいという気持ちが、企業の間を越えて上高地との結びつきを再認識しました。」
「トレイルは非常に綺麗に整備されており、ゴミもほとんど拾う必要がありませんでした。これは上高地が美しく、日本を代表する景勝地であることを世界に誇れる財産であることを示しています。」

【上高地公式YouTubeチャンネルGREENTRAIL】

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